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耳垢の役割と耳掃除の頻度について

投稿日: 2022年08月19日

「やっかい者」とされている耳垢ですが、実は重要な役割を果たしています。どんな役割があるのか、みていきましょう。
 

耳垢の役割

耳垢というのは、外耳道(耳の穴)にある、「耳垢腺(じこうせん)」から出る分泌液、皮脂、外耳道の皮膚がはがれたもの、ホコリなどが混ざってできたものです。
耳垢には、カサカサした「乾性耳垢(かんせいじこう)」と、ネトネトと湿った「湿性耳垢(しっせいじこう)」があります。乾性・湿性は遺伝によるもので、その割合は人種によって大きく差があり、日本人で湿性耳垢の人は約16%と言われています。耳垢には、次のような役割があります。
 
●殺菌作用:耳垢は弱酸性で殺菌作用があり、雑菌やウイルスなどが増えるのを防いでくれます。
●外耳道の保護:耳垢には高濃度の脂肪が含まれていて、耳の中に水が入るのを防ぎ、薄くてデリケートな外耳道の表皮に傷がつかないように、保護してくれています。
●昆虫の進入を防ぐ:耳垢を舐めてみたことがある人はあまりいないと思いますが、耳垢は苦い味がします。この苦味や臭いが、耳の穴に昆虫が侵入してくるのを未然に防いでいる、という説があります。
 
余分な耳垢はアゴの運動や外耳道の皮膚の移動によって、耳の外へと自動的に排出されていきますが、溜めすぎると難聴や耳鳴りなどの原因になりますので、適宜、耳掃除をするとよいでしょう。お風呂に入ったあとは、耳垢がふやけていますので、上手に取ることができます。
 

耳掃除の頻度

耳かきツールとしては、おもに2種類あります。「乾性耳垢」であれば、竹などでできた「へら状」の耳かき、「湿性耳垢」の場合は綿棒、というように使い分けられているのではないでしょうか。日本人は乾性タイプの人が多いので「へら状」が使われていますが、湿ったタイプがほとんどを占めるアメリカでは、圧倒的に綿棒派が多いようです。お掃除の頻度としては、月に1回、多くても2~3週間に1回程度。耳の異常で耳鼻科を受診する人の中には、日夜、熱心に耳垢を取り続けた結果、外耳炎を起こしているケースが多いそうです。
 

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耳掃除の注意点

耳かきや綿棒を入れる時、気持ちがいいので、ついつい奥深くまで入れてしまいますが、かえって耳垢を奥へ押し込んだり、外耳道を傷つけてしまうことになります。耳垢は、耳の入口から約1㎝あたりのところに溜まるので、入口から見える範囲のものを、無理せず取るようにしてくださいね。パーフェクトを目指すのではなく、ほどほどにと取ることが大切です。
それと基本的なことですが、耳掃除は子どもがいないところで。子どもがぶつかってきて鼓膜が破れた、という事故が案外多いようです。歩きながらの耳掃除も、ひじが壁に当たったりすると、たいへん危険です。
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

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