妊娠超初期っていつ?わかりやすい症状はある?
投稿日: 2024年02月21日
近年耳にする「妊娠超初期」という言葉。妊活中の方なら知っているかもしれません。では、妊娠超初期とは具体的にいつのことを指すのでしょうか。解説します。
妊娠超初期とは
月経予定日になっても月経が来ない時、心当たりのある人なら「もしかして妊娠?」と思うかもしれません。仮に排卵後に受精したら、月経予定日の1週間ほど前には、受精卵は分割を繰り返しながら、卵管から子宮内に移動し、子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。日本では妊娠週数の数え方は、最終月経の開始日を妊娠0週0日としますので、着床して妊娠が成立する頃は、すでに妊娠3週目とカウントされます。
妊娠が成立すると、妊娠を維持するためにhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが分泌し始めます。分泌量が増加してくる妊娠4~5週以降、つまり、少なくとも次回月経予定日の1週間以降になると、尿中にもhCGが排泄されるので、妊娠検査薬で妊娠を確認することができます。このように、妊娠検査薬で検査できるかできないかくらいの極妊娠初期のことを、一般に「妊娠超初期」と呼んでいます。ちなみに、妊娠4週~15週(妊娠2か月~4か月)までは「妊娠初期」といいます。
妊娠超初期には妊娠の兆候は現れる?
妊娠初期になって、つわり等、さまざまな妊娠初期症状を自覚する方は多いですが、中には、妊娠超初期の時期から、「この症状、もしかして妊娠?」と感じる人もいるようです。妊娠超初期から妊娠初期にかけて出やすい症状には次のようなものがあります。
- 出血
- 基礎体温の変化
- 微熱
- だるさ
- 眠気
- 腰痛
- おりもの
- 食欲
- 吐き気
- 胸やけ
- 下痢
- 便秘
- お腹の張り
- チクチクする
- 子宮の痛み
- 腹痛など
結構いろいろとあります。もちろん、まったく症状がなく、生理予定日をだいぶ過ぎてから妊娠に気づく人もいます。ですから、症状の感じ方も程度も、かなり個人差があるのだといえます。それだけに、症状やその感じ方だけで妊娠したかしていないかを一喜一憂しないで、妊娠確定のためにキチンと医師の診断を受けることが大切です。早ければ生理予定日1週間以降から、超音波検査で、子宮内にある赤ちゃんの袋である胎嚢と、その中に赤ちゃんの元である胎芽があるかを確認できます。また、妊娠が確定するまでの間は、安易に薬を飲んだりするのは避け、タバコやアルコールも控えるなど、気をつけましょう。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン