もうすぐ「防災の日」 防災のポイントを押さえておこう
投稿日: 2023年08月30日
![防災グッズを確認する家族](https://www.kangoworks.com/knowledge/wp-content/uploads/2023/08/pixta_69432595_M-560x373.jpg)
9月1日は「防災の日」です。災害が起きた場合でも被害を未然に防いだり最小限にとどめられるように、家庭や職場でひとりひとりが防災への意識を高めることをねらいとして1960年に制定されました。では、もしもの災害に備えてどんなことをしておけばよいのでしょうか。防災のポイントをご紹介します。
このページの目次
情報に触れる
防災への意識を高めるためには、情報に触れることが重要になります。首相官邸や内閣府、消防庁、気象庁などは、各ホームページやSNSで防災に関する情報提供を行っていますし、テレビ局も一刻も早く情報を放送しています。また、自治体などでも住んでいる地域に合わせた情報を公開しています。まずは、このような情報に触れることから始めてみましょう。
家具の配置を見直したり、倒れないように固定する
とくに地震の場合、家具が倒れて下敷きになることで命を落とすことがあります。そのため、寝室や子ども部屋、各部屋の出入り口付近には背の高い家具は置かないようにしましょう。また、専用の金具やストッパーなどを使って家具が倒れないようにします。食器棚などは倒れた勢いでガラスが割れ、ケガの原因になることがあります。飛散防止のフィルムを貼るなど、対策を講じておくと安心です。
食料・飲料水を備蓄する
電気やガス、水道などが止まることを想定し、食料や飲料水を3日分備蓄しておくようにしましょう。また、大災害に備えて1週間分備蓄しておくと、より安心できるでしょう。とくに水に関しては飲料水(ひとり1日3リットル)に加えて、生活用水用も確保しておくようにしてください。また、見落としがちなのが賞味期限です。災害用の食料や飲料水は賞味期限が長いものが多いため、ついつい忘れてしまいがちですが、それぞれ賞味期限があります。ですから、1回揃えたら終わりではなく、定期的に賞味期限が切れていないかを確認し、古いものは新しいものと取り換えておくようにしましょう。備蓄の食料を日常で使いまわしていく「ローリングストック」は無駄がありません。
非常用の持ち出しバッグを用意する
救急用品、ヘルメット、マスク、ラジオなどを収納した非常用のバッグを用意しておきましょう。内容については首相官邸のホームページで紹介されていますので、参考にしてみてください。さらに、ふだん飲んでいる薬がある人は常備薬を、女性の場合は生理用品を、小さな子どもがいる場合は紙おむつやミルクなどを、といったように家族構成などに合わせて必要なものを加えるようにしましょう。
災害時に家族と連絡をとる手段を確認する
災害時は、一度に多くの人が家族や親しい人と連絡を取ろうとするため、電話がつながらなくなります。そのため、災害伝言ダイヤルを利用する、待ち合わせ場所を事前に決めるなど、万が一に備えて安否確認の方法や連絡手段を話し合っておくようにしましょう。
避難場所を確認する
自分の住んでいる自治体や職場がある地域の避難場所や避難経路を確認しておきましょう。また、職場ごとに災害時の対応策が決められているところもあるため、改めて確認しておくことも大切です。
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社Mocosuku社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン