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看護師の転職… 年齢は関係する?どれだけ影響ある?

投稿日: 2019年12月26日
最終更新日: 2024年02月20日

看護師の転職… 年齢は関係する?どれだけ影響ある?

 
執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
 
 
国家資格である看護師の仕事は、現在売り手市場で選択肢も豊富というイメージが強いようです。
 
しかし、看護師であれば年齢に関係なく容易に転職できるのでしょうか。
 
キャリアプランを立てる上で把握しておくべき、看護師の転職と年齢の実情についてご説明します。
 

 

看護師の転職理由

 
看護師が転職を考える理由は人によってさまざまです。
 
なかでも多いのは、給料が希望よりも低いといった待遇面の不満、仕事内容と自分の目指す看護師像とのギャップ、人間関係の悩みやトラブルなどです。
 
また、家族の状況や家庭環境の変化により、勤務時間の融通が効く職場やUターンやIターンを希望する人もいます。
 
さらに進学や留学、そのほか、医療に留まらない新しい分野へのチャレンジ、といったケースも考えられるでしょう。
 
いずれにしても転職を決めるときに重要なのは、自身の希望と転職先のニーズがマッチしているか、という見極めです。
 
看護師としてのキャリアや年齢、先方の体制や求めている人材などが関わってきます。
 
次項より、転職のきっかけになりやすい理由と、その際の選択肢について年代別にご説明します。
 
 

20代の転職

 
看護師免許を取得し、多くの人がキャリアの第一歩を進み始める20代。
 
ほとんどの人が総合病院や大学病院などで夜勤を伴う働き方を選択して、看護師として基本的な経験を積みます。
 
3年ほど経過しておおよそ一人前に仕事をこなせるようになると、次のステップを検討する人も増えてきます。
 
今の職場に留まって専門性を追求するのか、リーダーや主任、師長といった管理職を目指すのか、もしくは未経験の分野や違う働き方にチャレンジして視野を広げるのか…。
 
どちらにしても、若くて新しい環境への適応力がある20代は、「売り手市場」と言われる看護師の転職において、とくに歓迎される年代です。
 
また、一定の経験を積み、看護師の基礎が確立されていることは、即戦力として大きな強みになります。
 
ただし、選択肢が多いからこそ、転職を繰り返しやすいのも20代の特徴です。
 
些細な不都合や希望との不一致に捉われ過ぎず、将来自分が目指したい看護師像など、長期的な視野と学ぶ意欲を持って転職先を見つける姿勢が大切な年代です。
 
 

30代の転職

 
20代後半〜30代の転職理由では、結婚や出産といったライフイベントに伴う環境の変化が大きな比重を占めます。
 
ですから、転職の決め手になるポイントは、希望するワークライフバランスが叶えられるか否かになります。
 
あるいは、看護師のキャリアアップを図るべく、進学や専門看護師などの資格取得を目指す人もいます。
 
看護師として十分な経験を持ち、気力・体力ともに充実している30代は、リーダーシップ役や頼れる存在としてどんな職場でもニーズは高いでしょう。
 
一方で、年齢を重ねるほど未経験の分野には挑戦しづらくなります。
 
キャリアの方向性を見直し、新たな分野に挑戦するのであればベストの時期を心得て、慎重に転職先を選ぶ必要があります。
 
また、家庭やプライベートとの両立に重きをおく場合は、福利厚生や子育て支援の充実度、資格取得の支援制度の有無など、職場の体制を十分にリサーチすることをお勧めします。
 
 

40代の転職

 
看護師のキャリアという点では、ほぼ半ばに差し掛かる40代。
 
この時期の転職は、今後の生き方をも左右する決断になります。
 
これまで家庭や子育てを優先してパートなどを選んできた人が、フルタイムの働き方に転換したり、逆に仕事一筋できた人が、ゆとりを持った働き方にシフトしたり。
 
看護師という仕事の位置づけや仕事とプライベートのバランスなど、この先の人生を見据えたそれぞれの軌道修正が転職の動機になるでしょう。
 
ただし、実際の求人では、年齢制限がなくても、急性期病院など身体への負担が大きい職場は、若い世代を積極的に採用する傾向も見られます。
 
転職の際は、これまでの経験を強みとして即戦力になる点をアピールするとともに、新たな環境を目指す理由を明確に示すことが必要です。
 
また、たとえブランクがあっても、教育体制が充実している病院を選べば、新たなキャリアデザインは可能です。
 
つまり、自身の状況を冷静に分析し、それに見合った職場の見極めが鍵になります。
 
 

50代からの転職

 
さて、現在多くの病院で定年は60歳と定められています。
 
しかし、再雇用で65歳まで働くことも可能ですし、定年がない職場では70代で活躍する看護師も増加しています。
 
社会全体で定年を引き上げる動きも見られるなか、50代以降の看護師が働く場やそのニーズはより拡大していくことが予想されます。
 
一方で、若い世代の転職活動に比べると、条件に合う病院が見つけづらい、という悩みも生じると思います。
 
この年代のアピールポイントは、熟練したスキルや業務のマネジメント能力など、年齢を重ねたからこそ備わる、看護師としての深みです。
 
さらに、できる限り長く現役で働きたいのか、それとも給与を重視するのか、譲れない要素と妥協点を見極め、後悔のない選択をすることが必要になります。
 
 

キャリアを強みに納得できる転職を

 
看護師の転職にフォーカスし、年代別にご説明してきましたが、何歳になっても転職は可能です。
 
しかし、個々の状況や年代、社会背景などによっても選択肢は異なり、時には譲歩も必要でしょう。
 
繰り返しになりますが、重要なポイントは、転職の理由、希望する働き方、看護師として目指す方向性といったビジョンを明確にしておくことです。
 
仕事一筋を貫いてきたキャリアの人もいれば、子育てや介護を優先しながら、自分なりのペースで経験を積んできた人もいるでしょう。
 
仕事に限らず、私生活や家族・他人との関わりなど、それぞれの人生で培ってきた看護観をお持ちだと思います。
 
その能力を新たなフィールドで発揮できるよう、年齢に捉われることなく、自身が納得できる働き方を選択してください。
 
 

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看護師の転職…年齢が及ぼす影響:まとめ

 

  • 看護師の転職理由は、待遇や仕事内容、人間関係、家庭環境の変化などさまざま事情が考えられる
  •  

  • 年代ごとに転職のきっかけになりやすい理由や特色がある
  •  

  • 一定の経験を積んだ20代は転職時の選択肢も多いが、転職を繰り返してしまう側面もある
  •  

  • 30代の転職は、ライフイベントに伴う環境の変化がきっかけになりやすい
  •  

  • 40代の転職は、今後のキャリアや生き方を決めるターニングポイントになる
  •  

  • 社会全体で定年を引き上げる傾向にあるため、50代以降でも転職できる
  •  

  • 年齢が上がるほど転職の条件は厳しくなるので、強みを持っておくことが重要になる
  •  

  • 看護師としてしっかりとしたビジョンを描き、納得できる働き方を選ぶことが大切である

 
こちらの記事もご覧ください。
 
 
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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