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看護師の転職… 最適な時期は? タイミングはいつが良い?

投稿日: 2019年12月25日
最終更新日: 2024年02月20日

看護師の転職… 最適な時期は? タイミングはいつが良い?

 
執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
 
 
看護師の仕事は好きなものの、仕事内容や勤務体系、人間関係、ライフイベントなど、さまざまな事情で転職を考える人は少なくありません。
 
その際とても気になる要素の一つが『時期』ではないでしょうか。
 
とくに、キャリアアップや待遇面の改善を望む人にとっては重要なポイントになります。
 
今回は、看護師の経験年数を考慮しつつ、転職の時期について考察していきます。
 

 

看護師のキャリアと転職の時期

 
日本看護協会の調査によると、ここ5年間の看護師の離職率は11%前後で推移しています。
 
離職する人の内訳を見ると、看護師以外の職業に就く人や、本人の健康問題や家庭の事情などで仕事から離れる人の他、看護師として別の施設で働く、すなわち転職を望む人も多数存在します。
 
転職を希望する理由は人それぞれですが、看護師としてのキャリア(経験年数)によっても、悩みどころをはじめ転職の理由は異なります。
 
それでは、キャリアという点で転職を考えるとき、ベストタイミングはいつなのか具体的にみていきます。
 
 

転職のタイミグ:新人看護師

 
新人時代は、多くの知識や技術を身につけなければならず、日々勉強の連続です。
 
また、医療の現場で命を扱う責任の重さを目のあたりにしたり、患者とうまくコミュニケーションが図れなかったり、慣れないことが招く悩みを感じやすい時期です。
 
「自分は看護師に向いていないのではないか」と思う人も多いでしょう。
 
心理面だけではなく、仕事量の多さや夜勤などによる不規則な勤務も身体的負担になります。
 
このような悩みは、上司や先輩、同僚などに相談できると緩和されるのですが、必ずしも職場で良好な人間関係を築けるとは限りません。
 
さらに、仕事へのプレッシャーや心身のストレスに、人間関係の問題が重なり、転職の意思が強くなるケースは珍しくありません。
 
しかし、看護師としてはまだ新人ですから、転職する場合、即戦力を求めるような職場では採用に至らない可能性が高いです。
 
とくに入職後1年未満の転職は、希望通りの職場への再就職はなかなか難しいでしょう。
 
なかには実務経験を問わないという求人もありますが、希望が叶う確率が高いとは言えません。
 
経験年数が3~4年になると転職もしやすくなります。
 
 

転職のタイミング:中堅看護師

 
経験年数も5年を過ぎると「中堅」と呼ばれる存在になります。
 
臨床現場で豊富な経験を積んでいるこのクラスは、とくに即戦力を求めている職場でニーズが高く、選択の余地は大きく広がるでしょう。
 
また、ある程度自分の適性や得意分野が定まってきて、挑戦したいことや目標なども明確になってきますので、キャリアアップを目指す転職にはおすすめのタイミングといえます。
 
実際、20~30代の中堅看護師で転職する人は多いです。
 
ただし、この時期の転職が多い理由は他にもあります。
 
結婚や出産、子育てなど、私生活で大きなライフイベントを経験する人が増えてくるからです。
 
従って、ワークライフバランスを実現するために転職する人もかなり多い年代です。
 
そのような状況を考慮しても、一般的に転職しやすい時期といえるでしょう。
 
 

転職のタイミング:ベテラン看護師

 
ベテランクラスでは、「管理職」としての求人も視野に入れた求職活動が可能になります。
 
経験の豊富さから、キャリア面では転職に適している印象がありますが、60歳前後では年齢が壁になるケースも考えられます。
 
さらにこの世代は、親の介護、あるいは自身の健康上の問題に悩まされる人も多く、勤務時間をセーブして非常勤で働きたいといった要望も加わります。
 
ですから、ベテランではありますが、年齢や私生活の状況、体調などによっては、必ずしも転職にベストな時期とは言い切れません。
 
 

看護師の転職時期:心得ておきたいポイント

 
このように、看護師の転職を時期という視点から捉えると、経験を積んだ中堅以降のほうが転職先の選択肢が広がる、ということが言えそうです。
 
しかし、結婚や出産、子育て、親の介護、自分や家族の健康問題など、その人の私生活の状況によって、ベストな転職のタイミングは変わってきます。
 
ですから、この先看護師のキャリアアップを図るには、第一に自分のやりたい仕事や看護師としての理想像を明確にしておくことが大切です。
 
次に、それぞれのライフプランを踏まえた転職先を検討する必要があります。
 
また、求人数は1年間の中で変動しますので、転職しやすい時期を見据えて活動することをお勧めします。
 
たとえば、ボーナスの支給後や年度末などは退職者が多くなります。
 
補充のために求人が増えますので、転職活動がしやすいタイミングです。
 
こうした時期の少し前から、転職を支援する機関やサービスへの登録や周囲の人に相談するなど、準備を始めるとよいでしょう。
 
転職活動は、時期を見極めて計画的に進めることで、よりよい転職先に巡り合える可能性が高くなります。
 
 

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看護師の転職…最適なタイミングはいつ?:まとめ

 

  • ここ5年間の看護師の離職率は11%前後で推移している
  •  

  • 離職後、看護師として別の施設で働くこと(=転職)を選ぶ人は多い
  •  

  • 転職時の悩みや理由は、看護師のキャリアによる違いもある
  •  

  • 新人看護師では、仕事のプレッシャーや慣れない勤務体制による心身の負担、人間関係の問題などが重なって転職に傾きやすい
  •  

  • 新人の転職は、即戦力を求める職場では採用されない可能性が高い。とくに入職後1年以内の転職は、希望通りの職場を見つけることは難しい
  •  

  • 経験年数を3年以上積むと、転職しやすくなってくる
  •  

  • 経験年数5年以上の中堅看護師は即戦力として需要が高く、求職の選択肢も広がる
  •  

  • 転職の目的がキャリアアップの場合、20~30代はおすすめの時期だが、ワークライフバランスを求めて転職をする人も多い
  •  

  • ベテラン看護師になると、管理職の求人も視野に入れることができる
  •  

  • キャリアの面からは転職しやすいベテランも、60歳前後になると年齢が壁になるケースも出てくる
  •  

  • ベテランと言っても、年齢や私生活の状況を考えると、必ずしも転職しやすい時期とはいえない
  •  

  • 転職のしやすさは、私生活の状況にも大きな影響を受ける
  •  

  • 看護師としてキャリアを積むためには、仕事の内容などはもちろん、ライフプランも踏まえて転職先を探す必要がある
  •  

  • 求人数は1年間の中で変動があり、とくにボーナス後や年度末は退職者が増えるので、それを見越して転職活動を行うとよい

 
こちらの記事もご覧ください。
 
 
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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